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CEDXMを活用したビジネスレポート

プレカット工場でのCEDXM活用








レカット工場にとって、もっとも手間がかかり、熟練を要するのは、CAD/CAMのデータ作成業務である。しかも工務店からの依頼のされ方には、さまざまなものがあり、多くはファクシミリや宅配便での依頼図面の受け渡しが行われている。
 CEDXMによって、工務店側がCADで作成した図面データをインターネットなどでプレカット工場に送ることによって、プレカット工場側のCAD/CAMでほぼ自動的に部材展開し、CAMデータを生成できれば、工務店とプレカット工場間での電子取引が可能になるとともに、プレカット業務の合理化と効率化が可能になるのではないかと期待された。

らに、プレカット工場側のCAD/CAMで生成されたデータを、工務店側のCADに戻すことによって、施工管理データとして活用できるのではないかとも考えられた。
 しかし、実際に工務店側のCADから掃き出されたCEDXMデータをプレカット工場側のCAD/CAMに入れても、十分な伏図にはならないことがほとんどである。
 というのも、工務店側の作成したCAD図面は、見た目にはしっかりした伏図のように見えるのだが、壁が重なっていたり、柱が何本も重なっていたり、梁が一部重なっていたりすることが多いからである。
 そこでプレカット工場でCEDXMを活用する現実的な方法として、次の4つを考えることにする。いずれの方法もプレカット工場にCEDXMに対応できる住宅設計統合CADが導入されている必要がある。

1.住宅設計統合CADで作成された伏図での取り込み
 3階建て住宅など構造計算して作成された伏図を基にして作成されたCEDXMデータを取り込み、梁の掛け方や梁せいなど設計者の設定を反映させて、CAMデータを作成する。この場合、CEDXMデータだけの受け渡しでもよいが、念のためCEDXMデータを出力するのに用いた住宅設計統合CADのデータも、一緒に送ってもらうようにする。 どんな正確な伏図といっても、あくまで人間が入力したもの、データでは部分的な重複は免れない。これは取り立てて住宅設計統合CAD側が悪いというわけではなく、他産業のCAD/CAMでも、この重複チェックをしなければ先に進まないというのが、当たり前になっている。
 しかも、プレカットの場合、梁など横架材は、柱の芯を端にしている場合が多いので、XYの勝ち負けや仕口の選択が必要となってくる。

2.住宅設計統合CADで作成された意匠図での取り込み
 工務店から通常送られてくるCADで作成された伏図は、自動生成されたもので、体裁は整えられているが、必ずしも構造安全上のチェックを経たものではない。
 しかも「伏図」と言っても、横架材の端部処理に関してはなんら指示されたものではないので、部材のCAD/CAMデータ作成にはほとんど役立たないものになっている。
 従って、意匠図を取り込んでCEDXMデータの意匠データ部分だけを利用して、プレカット工場のCAD/CAMにデータを取り込むというのが現実的である。しかもその意匠図、壁などの設定が部分的に重複している場合があるので、CEDXMデータだけをもらっても困ってしまう。
 住宅設計統合CADといっても、使う側に生産、施工といった意識がなければ、そこで作成される図面は、単なる絵でしかない。
 従って意匠図、伏図、軸組図など何十枚も図面が作成され、さらにそれを基に材料の数量が詳細に拾われ、分厚い積算書が作成されたとしても、実際とは違う場合も少なくないのである。
 CEDXMの活用が工務店側から進まないのは、自分たちの作成しているCAD図面がいかに役立たないものであるかを、工務店の経営者も知っているからである。しかもCEDXMデータを逆にプレカット工場から取り込み、積算データとして活用したいといった期待も、そうした工務店側のCADの状況からきているものである。

3.JW-CADなどドラフティングCADで作成された意匠図での取り込み
 木造住宅の設計を行っている設計事務所や、設計に力をいれている工務店の多くは、木造住宅専用CADでなく、建築の汎用CADとりわけフリーソフトであるJW-CADを使っている場合が多い。
 JW-CADは、ドラフティングCADと呼ばれるCADで、壁、柱などを描いている線は、単なる線で壁などといった内容は伝わらない。
 従って、その図面をプレカットのCAD/CAMで取り込むには、全体の雰囲気から壁、部屋、窓などを認識しなければならない。住宅設計統合CADの中には、手書き図面と同様に、JW-CADで書かれた図面を自動的に認識し、平面データなどとして取り込める機能を持ったものもある。
 そこでプレカット工場にこうした機能を持った住宅設計統合CADを置き、JW-CADなどのデータを取り込み、CEDXMデータの意匠データ部分を掃き出し、プレカット工場のCAD/CAMにつなげるという方法も現実的なものとなってくる。

4.手書きの入力依頼シートでの取り込み
 さらにCADを持たない工務店も少なくない。年間6棟以下ならばCADを使うといっても、2ヵ月に1回以下となり、これでは操作方法も忘れてしまう。
 こうしたCADを使わない工務店に対しては、プレカット工場側で手書きの間取り図面や、モジュール、階高、耐力壁などの構造ルールを記入する入力依頼シートを用意して、工務店に手書きで簡単な図面を作成してもらうようにする。
 住宅設計統合CADの中には、手書き図面を自動的に認識し、平面データなどとして取り込める機能を持ったものもある。こうした機能を持った住宅設計統合CADをプレカット工場に設置すれば、CEDXMの意匠データを手書き図面から作成することができるようになる。

回はプレカット工場でのCEDXMの活用に関して4つの現実的な方法を紹介したが、いずれにしても工務店側の作成した設計図が部材加工や施工といったことを考えていないため、CEDXMを活用したからといって、プレカット工場の手間が大きく省けるようにならないことは確かである。




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