シーデクセマ評議会の目的・趣旨・沿革

活動目的

木造住宅並びにその資材の生産・流通から管理に関わるCAD/CAMデータの連携を図ることにより、良質な木造住宅の生産と維持を推進し、もって国民の居住水準の向上と生産の発展に寄与することを目的としています。


設立趣旨

建築及びその資材生産に関する技術は、近年では非常に多様化、高度化してきています。

木造住宅建築並びにその資材の生産に関する技術も発展し、コンピュータを用いた設計(CAD)や、柱や梁などの構造部分の継手部分を現場施工前に工場などで加工(CAM)を併せて行うプレカット加工は、いまや軸組工法住宅の90%以上まで普及しています。

住宅の設計でも、建物のプランニング等設計する建築設計者と、プレカット工場の設計技術者では、使っているCADが全く異なるためデータ交換が非常に難しく、建築設計者または工務店等が作成したデータを、プレカット工場で再度異なるCADソフトに入力し、加工機械を動かすためのデータに作り直していました。

そこで、建築設計者とプレカット工場間でCADデータを交換するための中間ファイルフォーマットがあれば、個別のコンバーターソフトを用意する必要もなく、CADデータの入力のみならず、データ確認等も極めて効率的に行われることとなります。

この中間ファイルをオープン化し、標準フォーマット化することで、このことを推進しよう、として開発されたのがCEDXMです。

建築基準法、建築士法等の改正により、建築士の構造設計に対する責任がより明確化されており、構造計算の厳格化も求められています。これによって、設計・施工を担う工務店の設計者が担うべき責任が大きくなり、より一層データ確認のためのデータの互換性が求められています。

CADデータ交換のための中間ファイルを使用することで、正確な構造部材の断面や材質などのデータがプレカット工場からCADデータを通じてフィードバックされることが可能になり、設計者自身が構造を把握し、自ら確認することができます。

ストック化社会へと変化する中で、住宅の長寿命化が求められており、それを担保するのが「家歴書」的なものであり、引渡し時の基本的なデータとして活用することも可能となります。

CADデータ交換のための中間ファイルに関する評議を重ね、開発・改良、その普及活動をすることにより、工務店やプレカット工場等にとって、作業効率の改善、費用削減、データの保存・管理及びその利用の簡易化につながり、さらに住宅を購入する側にとっても、品質の保証、安全という面で、より大きな安心を得ることができるようになるでしょう。


シーデクセマ評議会の沿革

   
平成12(2000)年林野庁、(財)日本住宅・木材技術センターをはじめ、産学共同の『木造住宅CAD/CAMデータ連携標準化委員会』を組織化(林野庁補助事業)
平成15(2003)年11月「木造住宅CAD/CAMデータ連携標準化仕様書」(初版)をまとめる。
平成15(2003)年CEDXM評議会(任意団体)の設立
平成20(2008)年6月10日特定非営利活動法人シーデクセマ評議会設立(NPO認可)
平成21(2009)年度「長期優良住宅等実現のための技術基盤強化を行う事業」(国土交通省助成事業)
平成22(2010)年度「木造住宅・建築物等の整備推進に関する技術基盤強化を行う事業」(国土交通省助成事業)
平成23(2011)年6月CEDXMフォーマット Ver.6(金物情報対応/木材情報対応)
平成27(2015)年6月CEDXMフォーマット Ver.7(wallstat対応)
平成28(2016)年10月CEDXMフォーマット Ver.8
令和元(2019)年9月CEDXMフォーマット Ver.9(各種加工形状の追加)
令和3(2021)年7月IFC2CEDXMファイル開発仕様書 Ver.1
令和6(2024)年3月CEDXMフォーマット Ver.10.0(IFC2CEDXMファイル開発仕様書対応)
令和6(2024)年3月IFC2CEDXMファイル開発仕様書 Ver.2

活動報告・活動計画

2018年度活動報告 / 2018年度貸借対照表 / 2019年度活動計画

2019年度活動報告 / 2019年度貸借対照表 / 2020年度活動計画  

2020年度活動報告 / 2020年度貸借対照表 / 2021年度活動計画

2021年度活動報告 / 2021年度貸借対照表 / 2022年度活動計画

2022年度活動報告 / 2022年度貸借対照表 / 2023年度活動計画